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フラッシュバック/トラウマ

フラッシュバック

フラッシュバック
ふとした時に嫌な記憶が蘇り、辛い・苦しい気持ちになることを「フラッシュバック」と言います。唐突に訪れ、忘れよう・考えまいとしてもすぐには頭から離れません。
フラッシュバックは、急性ストレス障害(ASD)や心的外傷後ストレス障害(PTSD)に見られる症状です。

フラッシュバックの
症状

突然、過去の嫌な記憶が蘇り、以下のような症状に襲われます。

  • 辛い、苦しい
  • 悲しい、涙が出る
  • 怖くなる
  • 焦燥感
  • 怒りがこみあげてくる
  • 頭が真っ白になる
  • 何も考えられなくなる

原因は極度のストレス

フラッシュバックは、急性ストレス障害(ASD)や心的外傷後ストレス障害(PTSD)に見られる症状です。そして急性ストレス障害や心的外傷後ストレス障害は、極度のストレスを原因として発症します。
ふとした時に、過去に経験した、または目撃した事故・事件、災害・戦争など、命の危険を伴うできごとの記憶が蘇ります。

フラッシュバックの
トリガーは?

過去の辛い経験に関連する場所に立ち寄ったり、関連するできごとに触れた時にフラッシュバックは起こりやすいと言われています。
ただ、必ずしもそうとは限らず、ふとした時にフラッシュバックが起こることも往々にしてあります。また、防衛本能から表面的に記憶が消された状態にあり、気づかないまま関連する場所・できごとに触れてフラッシュバックを起こすというケースも珍しくありません。

トラウマ

トラウマ
トラウマとは、心的外傷のことを指します。易しく言うと、「心の傷」となります。
いわゆる“ストレス”とは違った意味で使用されます。過去に起こったストレスを伴うできごとが、後の人生にさまざまな影響を及ぼす場合に、そのできごとによる心の傷を、トラウマと呼びます。

トラウマの症状

トラウマによって引き起こされる症状には、以下のようなものがあります。

感情や思考の症状

大切な人・物を失ったために、感情や思考が影響を受けます。
恐怖、不安、悲観、落ち込み、憂うつ、怒りなど、トラウマの種類やその人の感受性によって、さまざまな感情・思考が渦巻きます。
また、こういった感情・思考が渦巻いている期間と、反対にまったく考えることができない期間が繰り返されます。

体の症状

恐怖や不安、緊張などから、不眠、動悸、震え、頭痛、腹痛、吐き気、めまい、寒気、発汗、呼吸困難など、さまざまな身体症状が見られます。

行動に出る症状

怒りが爆発して言葉にしたり、行動にうつしたり、反対にふさぎ込んだりといった症状が見られます。
また、辛い経験に関連する場所・できごとを回避しようとする傾向も認められます。
中には、過食・拒食、アルコール・薬物依存に陥ってしまうケースもあります。

トラウマの原因となる体験

トラウマの原因となるのは、命の危険を感じるような、強烈なストレスを伴う経験です。
具体的には、以下のようなものがあります。

  • 地震、津波、火事、台風、洪水、火山の噴火
  • 戦争、紛争、暴動、テロ
  • 暴力、事故、事件、不同意性交、性的被害、虐待
  • 家族や友人の死、大切なものの喪失

フラッシュバックと
トラウマの違い

フラッシュバックとトラウマの違い
「フラッシュバック」は、急性ストレス障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状として現れます。過去の辛い経験などが、鮮明な記憶として蘇ります。
対して「トラウマ」は、過去の辛いできごとが、後の人生にさまざまな影響を及ぼす場合に、そのできごとによる心の傷を指します。

フラッシュバックや
トラウマの対処法&
克服するには

フラッシュバックやトラウマの対処法や克服法には、以下のようなものがあります。

症状が出る時の状況を書き起こす

どのような時にどのような症状が出るのかを、紙に書き起こし、その対処法を考えます。
過去の辛い経験と今とでは状況が異なることを再認識し、今後同じようなことが起こる可能性が極めて低く、必要以上におそれて回避する必要がないことを意識づけていきます。

原因疾患を治療する

うつ病などの病気が関係していることも少なくありません。
心療内科や精神科でそれらの病気を治療することで、症状の改善が期待できます。

環境を変える・
生活リズムを整える

辛い経験が自宅で起こったものである場合、基本的にはそこからの転居が必要です。また現場が自宅やその地域でなくても、離れた場所に引っ越すというのは有効な手段となることがあります。
生活リズムが乱れている場合には、自律神経のバランスを整えるためにも、改善を図りましょう。

瞑想して思考を
違う方に向ける

瞑想には、思考を整理したり、偏りを発見したり、心を安らかにする効果が期待できます。
さまざまな種類がありますが、自分に合った瞑想法を見つけ、継続してみましょう。

フラッシュバックや
トラウマ反応と病気の関係

フラッシュバックやトラウマ反応と関係する病気として、以下のようなものが挙げられます。

急性ストレス障害(ASD)

辛い体験の直後から数日以内にフラッシュバックとして記憶が蘇り、さまざまな心身の症状を引き起こします。
通常、2日~1カ月程度で治まります。

心的外傷後
ストレス障害(PTSD)

過去の辛い記憶がフラッシュバックとして繰り返し思い出され、心身の症状を引き起こす障害です。
通常、辛い体験の数週間~3カ月以内に発症し、3カ月程度のあいだ、繰り返されます。
背景に自閉症スペクトラムがある場合も少なくありません。

自閉症スペクトラム

過去の嫌な記憶を鮮明に思い出すという、フラッシュバック的な症状が現れることがあります。
自閉症スペクトラム特有の記憶法の特徴、強いこだわりの影響が指摘されていますが、はっきりとしたことは分かっていません。